西麻布CO-HOUSE of （株）すばる建設企画

事業の成立ち

　平成１４年も押し詰まった頃、地主さんから「この地域のまちづくりの提案をして欲しい。」とのお話があり、としまち研のコーポラティブ住宅部会で｢みんなの西麻布計画｣のプロジェクトチームをつくり検討をはじめました。
西麻布といえば聞こえはいいのですが、日赤通り商店街は活気の無い閑散とした商店街でした。それでも、隠れた名店が点在していること、対象の地域が変わったら周囲に及ぼすであろう波及効果などに夢をふくらませ、事業計画・設計計画を地主さんに提案しました。








借地権者５人の意向を聞き、地主との調整を行い、翌々年の３月には共同建替えを行うことで基本合意ができました。具体的なすり合わせを行い、地主２人借地権者３人の計５人で共同建替え合意書に調印し｢みんなの西麻布計画｣が共同建替え＋コーポラティブ方式で実現化することになりました。

事業の実際

　共同化にあたり、｢都心共同住宅供給事業｣の認定を受け、コーポラティブ方式としては変形の建築確認を取得してからの募集となりました。
１．自分の生活に合わせて住戸内設計ができること。
２．住まい方の安全は同じマンションに住む人同士が顔見知りになることであり、見かけたら挨拶できる関係をつくること。そして一歩進めて地域の町会活動にも参加すること。
などに共感した方々に参加していただき、当初地権者も含め1３組での建設組合設立となりました。募集期間が短く６住戸未決定でのスタートとなりましたが、組合員のみなさまのご協力もあり徐々に参加者が決まり、最終の参加者は「1年悩んでここしかない。」と参加してくれました。
間取りも決まり自由度はほとんど無い時期の参加となりましたが、ご本人達の趣味を生かせる住戸をつくることができました。


日赤通り商店街側の同じ位置に、従前のお酒屋さんが入り、その横に地下1階と1階にも店舗をもうけました。この店舗にはイギリス人のパン屋が入りました。商店街が途切れないように、計画段階から店舗を配置しました。お酒屋さんには、ワインと日本酒の珍しいものが置いてありますので、近所にお出かけの節は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。